旅支度編

□No.14
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アイリス:「……生まれつきなのよ…
だから仲間に虐めを受けてしまっていて……そこを拾ったんだけど…」


ナギ:「…((生き物の世界じゃ仕方が無いか…))



ナギは優しい表情でイーブイの目を見る…

しかしイーブイの目は
「見るな」と訴えていた。





アイリス:「ナギちゃんお願い!
この子を育ててあげて?ね…?」


そう言うとアイリスはイーブイをナギに受け渡した。


ナギ:「え!?
あ、あの……
いいんですか?私で


アイリス:「あなたなら出来るって…私そう思うの


アイリスはいつもの笑顔ではなく、真剣な眼差しで訴えた。

その表情にナギは敵わず、イーブイを引き取る事にした…


ミネ:「ナギ良かったべ♪」


ナギ:「う、うん…」


イーブイはナギの腕に抱かれても、睨み付ける様な視線で見上げている。


アイリス:「ところで…
あなた達が何処で降りたいのか、聞いておきたいのだけど…」

フワリと一瞬微笑だ後、
改めて真剣な眼差しで二人を見る。


ナギ:「何処って…」

ミネ:「……」


アイリス:「宛てが無いなら提案があるわ


パチっと両手を合わせて笑顔になるアイリス。


ナギ:「へ…?」


アイリス:「シンオウのズイタウンって所にね、牧場を経営してるカタバミ船長の知り合いがいるの♪
その方が、働いてくれる代わりに住み着いちゃって良いって言ってるのだけど……どうかしら?

ニコニコと首を傾げたまま二人の返事を待つ。


ナギは少し考えたが、アイリスの提案に頷いた。


ナギ:「…ですね…
シンオウにはお兄ちゃんも居るから…
そうします。」


ミネ:「……おいらも…
今は修行中で家には帰れ無いから丁度いいべ。」



アイリス:「うふ
分かったわ♪じゃあカタバミ船長に伝えてくるわね…」


二人の答えを聞いて嬉しそうにアイリスは部屋を出て行った。



ラウア:「…ナギ!これは旅の始まりだな!」


ナギ:「…うん…」


ミネ:「…何か面白そうだべ。」


イーブイ:「……?」





*続く*
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