旅支度編2

□No.29
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ナツメ:「……………仕方ないんだよ…これが兄ちゃんの仕事だからさ…………」


ナギ:「…あ、いや別に…
嫌がったりとかして無いからね!
…ただ…」


ナツメ:「ただ……??」


ナギはふと思い出してしまった…
関門隧道での事…
ツガの事…

ツガを斬りつけた監理官…

そんな冷酷な監理官と、兄を一瞬重ねてしまった……

そんな自分の考えが不意に恐ろしくなったナギは、
とっさにナツメにもう一度抱き着いた…


ナツメ:「???……
…色々あったみたいだな…」


何があったかナツメはあえて聞かなかった…
ただ優しくポンポンと背中を叩く…

両親を失ったナギにとって、
兄という1番近い寄り所のはずの自分は…
夢を叶える為に側にいてやれなかった……

そんな罪滅ぼしをするかの様に……









―外―


ヒスイ:「忘れ〜…ないで〜…忘れ〜ない〜で〜♪」


ソレイユ:「((何だコイツ;;))」


ミネ:「カーン…」

ヒスイ:「Σあ!…鐘ひとつは酷いですよミネ様あ
今の歌自信あったんですよ??」


ラウア:「何だお前ら…;
…あー…早くナギ戻ってこねーかなー…」



刑務所の外で待っているミネ達は、そろそろ退屈もいいところな感じだった…


ミネ:「………?」


しかしそんなタイミングを見計らってかのように、
クロガネ炭鉱が近くの為か、妙に黒い砂煙が見えて来た……

黒い砂煙は徐々に大きくなる…
こちらに向かって来ている様だ…


ラウア:「何だ…?」

ミネ:「…来るべ…」

ヒスイ:「…10…17…んー…20人近くですね…ポケモンの気配も数匹…
ただ事では無さそうなので…
厄介事に巻き込まれる前に隠れましょうか!^^」


ソレイユ:「((エスパー…浅縹…))」

ラウア:「((エスパー浅縹だ…))」

ミネ達一同は刑務所の草むらに身を隠して、様子を見る事にした…






*続く*
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