遠征編4
□No.77
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しばらく皆無言で歩いていたが、ラウアが男の横に歩み寄り話しかけた
ラウア:「…お前は…ここの見張りか何かなのか…?」
男:「ァあ?…違うぜ」
エーベル:「!?」
クリンピュ:「えっ?」
ラウア:「は?;;
あんな大口叩いて違うってどーゆー事だよ!?」
男:「俺様はな、この地方に旅行に来てただけだ…
んで、この山の物騒な噂を聞いたもんだからよ…
偶然見掛けたアンタ等を止めたのさ…」
ラウア:「……」
エーベル:「…」
男:「まあ心配すんな!
道を知ってるってのは本当だからよォ!」
またガハハっと豪快に笑う男に、ラウアは真剣に話そうとした自分が、少しバカバカしく思えてしまった。
クリンピュ:「Σ…!!!
…竜の……息吹……??」
ラウア:「……ん?」
男:「…あ?」
エーベル:「何がだ…?」
突然クリンピュが何か呟きながら急に立ち止まり、脇道をじっと見詰める…
![](http://id23.fm-p.jp/data/218/32tvhak/pri/156.jpg)
クリンピュ:「私と同じ竜の気配がします…
……とても…とても苦しそうです…!
」
ラウア:「どう言う事だ??」
男:「弱ってやがるポケモンでもいんのか?」
クリンピュ:「はい…そんな感じです…!
」
エーベル:「………行くか…?」
男:「まあまだここなら道を見失う事もねぇだろうけどよ…」
ラウア:「じゃあ行こうぜ…!」
ラウア達は暗い脇道へと進んだ…
*続く*