遠征編4

□No.77
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しばらく皆無言で歩いていたが、ラウアが男の横に歩み寄り話しかけた


ラウア:「…お前は…ここの見張りか何かなのか…?」


男:「ァあ?…違うぜ」

エーベル:「!?」

クリンピュ:「えっ?」

ラウア:「は?;;
あんな大口叩いて違うってどーゆー事だよ!?」


男:「俺様はな、この地方に旅行に来てただけだ…
んで、この山の物騒な噂を聞いたもんだからよ…
偶然見掛けたアンタ等を止めたのさ…」


ラウア:「……」

エーベル:「…」


男:「まあ心配すんな!
道を知ってるってのは本当だからよォ!」



またガハハっと豪快に笑う男に、ラウアは真剣に話そうとした自分が、少しバカバカしく思えてしまった。



クリンピュ:「Σ…!!!
…竜の……息吹……??」


ラウア:「……ん?」

男:「…あ?」

エーベル:「何がだ…?」

突然クリンピュが何か呟きながら急に立ち止まり、脇道をじっと見詰める…





クリンピュ:「私と同じ竜の気配がします…
……とても…とても苦しそうです…!


ラウア:「どう言う事だ??」


男:「弱ってやがるポケモンでもいんのか?」

クリンピュ:「はい…そんな感じです…!


エーベル:「………行くか…?」

男:「まあまだここなら道を見失う事もねぇだろうけどよ…」


ラウア:「じゃあ行こうぜ…!」


ラウア達は暗い脇道へと進んだ…




*続く*
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