遠征編5

□No.85
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ナギ:「……お願い…」

そしてボールを上へ投げた…



パッと光ったボールから、ギラティナの姿が出て来る…

プッシとエーベルとアーサーは、自然に身構えた…


ギラティナ:「………」


ナギ:「………」



ギラティナとナギは見つめ合ったまま、微動だにもせず暫く黙していた…





ギラティナ:「………なんだ…
何かして欲しいなら言え…」






やっと沈黙を破って出て来た言葉に、ナギを含め一同の表情が少し和らぐ…


ナギ:「言う事…聞いてくれるの…?」

ギラティナ:「………受け入れがたいが…
俺は……物事の道理が分からない程馬鹿ではない…」


プッシ:「((…今までの殺気が消えたわ…))」


ナギ:「それは良かった……
じゃあ、元の世界に戻してくれる?」


ギラティナ:「……易い事だ………乗れ…」

そう言うとギラティナは背を向ける


アーサー:「弾き飛ばさぬであろうな…?;」

エーベル:「…」


ナギ:「心配なら私が抱っこして乗るよ?」

アーサー:「………………あしゃ」

ぴょいとアーサーはナギに飛び付いた…
そのままプッシとエーベルもギラティナに乗る…


ギラティナ:「……」

そしてギラティナは螺旋を描きながら、宙へ舞い上がる…


プッシ:「…あら、意外と安全運転ね?」


アーサー:「……(´`*)」


エーベル:「…小さいと便利だな…」

ナギ:「え??」


エーベル:「なんでもない…」

プッシ:「うふふ…」


暫くすると光の輪が現れ、
一同はその中へと消えて行った…




*続く*
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