銀魂


□渡さない
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「やっほー、マイ ラバー隊長!」


「"自称"が抜けてやすぜ。死にたいんですかィ?」


「全く、冗談が通じないんだから」


「冗談なら、まずは腕から離れてくだせェ」


「いやん、総ちゃんったら照れちゃって」


「あー、殴ろうかな。殴っちゃおうかな」


「それが、ドSな総ちゃんの愛情表現ならば…!」


「………」


「ぐへらッ!!」


「色気のカケラもない悲鳴ですねィ」


「マジで殴りますか、普通!!」


「痛いですかィ?そりゃ良かった」


「良くねーよ、バーカ!」


「………」


「謝ります、ごめんなさい。だから、その握りこぶしをおさめてくださいませ」


「何言ってるか聞こえないでさァ」


「ダメだ、この子。日本語通じないんだけど!誰か救急車ァァア!!」


「えっと、次の見回り時間は…」


「見事にスルーですか。酷いですね」


「うっせぇ」


「人にはですね、ボケとツッコミが必要なんですよ。因みに私はボケです」


「なんの理論ですかィ」


「はい、今のツッコミって言いまーす。ここテストに出ますからねー。メモっとけー」


「そろそろ、土方抹殺計画を実行しなきゃならないんですがねィ」


「また、スルーか!」


「いや…もういいかなって」


「引き際大事ですからね」


「分かってんなら、」


「私も土方抹殺計画、手伝います!」


「(ハシょった)お前、自分の立場分かってんですかィ?」


「副長補佐ですけど、何か?」


「………」


「私は副長より隊長の方が大事ですから!」


「…土方さんに切腹されても知りませんからねィ」


「隊長、お母さんみたいですね」


「…今から俺が切腹させてやろうかィ?」


「や、勘弁してください」


「なら、言うんじゃねぇ」


「まぁ隊長がお母さんな訳ないですけれど」


「当たり前でさァ。性別考えて話した方がイイですぜィ」


「そうじゃないですー」


「はァ?」


「隊長は"お母さん"じゃなくて"旦那さん"ですから!」


「………」


「…ぐへへ」


「気持ち悪ィ」


「女の子に向かってそりゃないですよ!」


「事実だからしょうがねぇですぜ」


「酷いですね」


「イイからアンタもそろそろ持ち場に戻った方がイイですぜィ」


「…見回りめんどくさいです」


「文句言うもんじゃないでさァ」


「隊長に言われたら終わりじゃないですか」


「うるせー」


「隊長はこの後どーするんですか?」


「土方抹殺してから休憩でさァ」


「サボるんですね」


「休憩って言ってんだろ、このバカ」


「うるさい、バカ」


「さっさと持ち場に戻れ、バカ」


「もーいいもんね。副長と見回り行ってきますから」


「ハイハイ、御勝手に」


「もう今日は隊長には話しかけませんからね」


「ハイハイ、御勝手に」


「アイツ、どこ行きやがった…おい!見回り行くぞ」


「(あ、副長だ)…それでは、隊長、バカ」


「呼ばれたら早く行け、バカ」












「なァ、知ってるか?」
「何がだ?」
「屯所内での噂らしいんだけどな、」
「噂?」
「副長補佐いるじゃんか?」
「あぁ、沖田隊長にベッタリの?」
「その子、副長が狙ってるらしーぜ」
「マジでか」
「しかも、今日の見回りで告白するっつー噂だ」











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20090228 修正

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