銀魂長編

□失踪
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「トシ、そういうのは最初から俺に報告しといてほしかったぞ」

「悪かった、近藤さん。だが、緊急事態だったんだ」

「まったく…お妙さんの耳に入ったりしたらどうするつもりだったんだ。屯所に女の子がいるなんて知られたら…変に勘違いされたりするかもしれなかったんだぞ

勘違いされた方がイイっつーの



昨日の出来事の翌日。
近藤さんと一緒にあの女の所に向かっていた。昨日の出来事があってから妙に屯所内はざわついていた。おそらく、また総悟が変な噂でも流したんだろう。心なしか、周りからの視線が痛い気がする。


「ところでトシ、その女の子はどんな子なんだ?」

「イマイチまだ分からねぇが…性格はひねくれてるぜ」

「それだけか?」

「後、眼帯と扇に短刀…普通の女が身につける物とは、ほど遠い物ばかりを持っていた…。眼帯と扇にいたっては、同じ紋様みたいなのが画かれてあったぜ」

「ほう…中々見てるじゃないか」

「これでも副長だからな」



ガハハ、と笑う近藤さんを横目に俺の心は曇っていた。何か嫌な予感がすると。妙な胸騒ぎがしていた。




「土方さん!!大変でさァ!!」





俺の予感は的中した。
珍しく息をきらして走って来たのは、一番隊隊長 沖田総悟だった。




「どうした総悟?何かあったのか?」

「近藤さんも聞いてくだせェ!!あの女が…!!」

「…女?…っ…まさか!?」













「女が部屋にいないんでさァ!!」












-三-
失踪




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