銀魂長編

□対面
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失礼しました、と言い襖を閉めて山崎は出ていった。目の前で静かに眠るその女に目を向ける。綺麗な白い肌。長い睫毛。きっと目をあければ綺麗な顔立ちをしているのだろう。


そんな事を考えていると、また襖が静かに開いた。



「土方さん、ついにロリコンになったらしいですねィ」

「ふざけんな。誰だ、そんな事言ったやつは」

「みんなそう言ってますよ。土方さんが見知らぬ女を連れ込んできて、医療室でニャンニャンしてる、ってね」

「どうせお前のせいだろ、総悟」

「そうですけど何か?」

よ〜し。そこになおりやがれ。切腹だ



愛刀を引き抜き、カチャリと構えようとしたが、総悟が何処からともなく真顔でバズーカを取り出してきた為に中止になった。(これじゃ、切腹する前に俺が殺られる)。



「綺麗な女ですねィ」

「それ以外に気になる所があるだろうが」

「あぁ、あれですかィ?」



俺の反対側に座った総悟が指をさした先にあるのは、普通の女が持つのより少々大きい扇と小さな短刀。この女がここに来る前に身につけていたものだった。扇に関しては倒れていた時に手にしっかりと握られていた。



「武器も怪しいですねィ」

「あぁ…仕込み針が仕掛けられる仕組みになってやがるみてーだ。今、身元を山崎に調べさせているが…」

「もしかしたら攘夷志士って可能性もありますねィ」

「そん時は調べ上げるだけだ。それに…」



そして、俺が一番気になるのは、この女が身につけている眼帯と扇に画かれた紋様が同じである事にも疑問を持った。



「二つも同じ紋様…ただの飾りで画かれた物…じゃなさそうだな」

「どこかの良いとこの女って事ですかィ?」

「可能性は高い。一先ずはこいつが目を覚ますのを…」




















「動くな」



刹那、俺と総悟の首にひんやりと冷たいソレがあたった。











「何者だ、貴様ら」





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