『………あれは…』


((アポロと……麗、花??))


何で二人が、一緒に??
って、私ったら何考えてんの!?
アポロが誰と一緒でも関係無いじゃない…!!
…私が気にすることじゃ、ない。
それでも。
二人を捉えた眼は動いて、くれない。
身体も金縛りになったように、動かない。


((あ、れ…??))


二人で、抱き合ってる??


何で、麗花、と…??


遠くからで何を話しているのかまでは分からないけれど様子を窺うのには丁度良い距離でもあった。
私は其処に居られなくて居たくなくてその場から逃げ出した。


「シルヴィア……??」


何と無くあいつがさっきまで居てた様な気がする。
しかし既に其処には人影も無く。


「アポロ…」

「あ、悪い」


アポロは身体を離すと涙でぐしょ濡れになった麗花の顔を指で拭った。


「ったく、そんなに好きならシリウスに告れば良いだろ。いつまでもウジウジすんなよ」

「だって…」

「…こないだシリウスが云ってたけどあいつも麗花の事好きみたいだぜ」

「嘘っ…!?」

「本人に確かめてこいよ」

「……そうね。私、彼に本当の事…伝えるわ。有難うアポロ」


麗花はただひたすらにシリウスの元へと駆けて行った。


「っと、俺にも確かめなきゃなんねえ事が出来たな…」


多分あいつはあれを視てただろうから…――。


「シルヴィア」


そして向かった先は彼女の部屋。
名前を呼んでも返事は返ってこない。
でも確かにその中には人が居る気配がする。
勝手かもしれないと思ったけどいつまで経っても返事をしてくれないだろうから部屋に入り込んだ。
案の定其処に居た彼女は急に俺に抱き着きに来た。


「シルヴィ…っ…」

『アポロが触って良いのは私だけ』


言葉こそはアポロへの怒りが込められたものだったがシルヴィアの口調は今にも泣き出しそうな程にか細かった。


「やっぱり視てたか」

『気付いてしてたの??……最低…』

「…悪い」

『煩い、馬鹿』


それでも俺の身体から離れてくれないシルヴィアに胸が締め付けられるような感覚がして。
ただ謝るしか俺には出来なかった。
やっと顔を上げたと思ったら啄むように何度も角度を変えながらキスをしてきて。


『……シて、くれる??』


何て潤んだ上目遣いで俺を視てくるから。


「じゃあこれで許してくれるか??」

『…うん。私が満足すれば』


だったら気の済むまで犯してやるよ。
お前は俺の大事なお姫様だからな。
一度だけ舌を使ってのキスをするとそれだけで息の上がったシルヴィアをそっとベッドに押し倒した。
酸素を求めるシルヴィアの頬は紅潮していてどう考えても誘っているとしか考えられなかった。
アポロの手はシルヴィアの胸へと伸びていく。


『ヤだ……アポロ…』


ヤだ、って言うのは嘘。
今の私には何処よりも触って欲しいところで。
感覚を研ぎ澄ますと少しの刺激でも身体は下腹部を中心に熱くなってくる。


『…は…ぁん…もっと…』

「いつもより濡れんの早えな」


アポロが下に指を這わすとくちゅ、と卑猥な水音が鳴り響く。
既に濡れそぼった秘所を舌と指を使って愛撫する。
抜き差しはしないでただ撫でるだけ。
じわじわと焦らされる感覚にシルヴィアはもどかしくなって自分から其所に指を挿入した。


『あっ…やぁ…ん…』


アポロに視られているのとやっと与えられた直接の刺激に身体はどんどん淫らになっていく。


「何だ自分でやんのかよ。折角もっと焦らしてやろうと思ったのにさ」

『焦らされるの…はっ…ヤだ…ぁ…』


研ぎ澄まされた感覚で自分の指だけでも相当に刺激が強くて一度一人で達してしまった。
その時のシルヴィアの声や格好がアポロのそれを勃ち上がらせる。


「あ、ずりー。一人でイく奴がいるかよ」

『っるさいな…。早く…シて、よ…馬鹿…』

「はいはい」


アポロは勃ち上がったそれをシルヴィアの秘所に何度か擦り付けてから中への侵入を試みた。
シルヴィアは一度達したせいかアポロを痛みも無く呑み込んで締め付ける。


『ひあっ…や…』

「すっげー締め付けてくるんだけど…弱く出来ねえ??」

『そんなの…無理、云わないで、よっ…ぁ…ふ…』


徐々に強められていくアポロの突きに合わせてシルヴィアの腰も揺れる。
それと同時に胸の突起まで弄られるから絶頂を迎えるのに然程時間は要しないだろう。
だがアポロはイこうとすると急に動きを弛め、かと思うと秒速単位で突き上げたりその繰り返し。


『意地悪…しないでっ…』

「だってお前焦らさせるの好きだろ??」

『好きじゃ…ないもん…』


もん、って何だよ。
何か今日は可愛いな、とか思ったり。


「……仕方無えな」


俺も我慢出来ねえし。
アポロは胸は掴んで離さずに耳朶を甘噛みしてやると更に愛液を溢れさせる。
良い所ばかり確実に攻め立てる下からの突きも合わさってもう何が何だかどうでも良くなってくるような。


『ん…ふ…やめ…ぁあ…あ…駄、目ぇ…』

「満足したらイけよ」

『あんっ…や…あぁ、あ…』


シルヴィアは中のものを締め付けると最後にどっぷりと蜜を溢れさせた。
それにつられて白濁液を吐き出すアポロ。


「…満足した、か??」

『十分…したよ…』







で、結局麗花のって何だったのよ

別に。麗花がシリウスに告るって話

えぇ!?お兄様…!?

んな驚く事じゃ…お前には俺が居るんだから心配すんなって

………馬鹿じゃないの








2008.11.08.

ただ裏を書きたかっただけです、はい。
あの後麗花はめでたくシリウスといちゃいちゃしてるんだろうな、きっと。
機会があれば書くかもしれませんです。
裏は全部駄文ですねぇ(笑)

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