□君には敵わない
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「おい、ガイ、ガーイっ!」
「ああ、ルーク。どうした?」

金髪で優男の、俺の使用人。
ガイ。
俺は音機関をいじってるガイの背中に抱きついた。
ガイがびっくりしたように言う。

「ルーク?どうした?」
「何でもー。俺が抱きつきたいから抱きついてるだけー」
「なんだよそれ」

ガイが苦笑しながら作業を続ける。
俺は背中ごしにそれを見る。
細々した作業。
何が面白いのかわからない。

「ガイ」

構って欲しくて名前を呼んだのに

「ハイハイ、後でな」

流されて、ムッとなる。
「…俺より音機関かよ」

呟くと、ガイはピタリと作業を止めた。
不思議に思っていると、ガイはくるりと振り向いて

ちゅ

と、俺のほっぺたにちゅーをした。
ぼんっ、と熱くなる顔。

「今はこれで我慢な」

そう言って笑ったガイに、俺は頷く事しかできなかった。




(ああもう、敵わないよなぁ)







――――――
高田様より6万ヒット記念で頂きましたガイルクでした!
長髪ルークがなんと初々しく可愛らしい事か…!
ほのぼのとした感じがとてもグッときました…!
本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!


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