テイルズ短編
□気付く気持ち
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ルカスパ
―――――――
ゴロゴロと外がうるさい。
たまに光ってもいるようだ。
布団に潜っていたルカは寝返りをうった。
(…、…起きちゃったな…)
諦めてルカは目を開けた。
そこまで雷が苦手な訳ではないが、うるさくて眠れない。
雷の落ちる音に加え、雨が窓を打つ音が部屋に響く。
ぼんやりと天井を眺めていると視界の端が動いたのが見えた。
「…スパーダ…?」
ピクリ、と隣のベットの布団が動いた。
もぞもぞと暫く動いた後、布団から顔をちらりと出しこちらを向いた。
「…ルカ」
その声は掠れていて、少し心配になった。
「どうしたの?具合悪いの?」
手を延ばそうとしたその時、
視界が白く染まった。
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