Poem

□月
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ふわりふわり やさしい光
私の凍てついた心が
だんだん溶けていく
冷たい氷は流れて
清らかな水になる


ふわりふわり 静かな光
私の中の「孤独」を
そっと包みこんで
錆びついたこの街も
少しずつ色を取り戻す


白くなった この細い道
一歩ずつ確かめながら


ゆっくりと回りながら
世界を照らし続ける白い月
姿が見えないときもあるけど
無くなる事はない
永遠に「永遠」を照らしていくのだろう
休むこともなく


そっと 浮かんでいるあなたを
見ると、やさしい気持ちに
なるのは何故でしょう
きっと、人が望むようなものが
あなたにはあるのでしょう


照らされた 小さなもの達よ
ここにある事を大切にして


ゆっくりと形を変えて
世界を照らし続ける白い月
手に届くように近くて でも
儚く遠く感じる
永遠にいつまでも
照らしていくのだろう
これからもずっと


ゆっくりと回りながら
世界を照らし続ける白い月
見えなくなるときもあるけど
決して無くならない
永遠に「永遠」を
照らして また回りだす
休むこともなく ずっと…



2008.8/24 愛沢 望姫
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