小説

□殺人者の気持ち
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殺人者の世界ってどんなの?
常人にはわからない。ドラマでも殺人のシーンはいっぱいある、でもその殺人者はみんな大根役者。だってみんな実際に殺人なんて経験してないから、やってることはみんな作り物。でも役者は殺人者の心理やするときの心境を一心に考えて限り無く殺人者に近づこうとする。それでも本物の殺人者には近づけないけど。
もし、すごい役者さんで殺人者の役に完璧になりきれたとしたらその役者さんの頭は既に可笑しくなっているだろう。
やっても居ないのに殺人者になりきる方がある意味殺人者の中の殺人者かもしれない。しかも無実の殺人者。
殺される役だって同じで、本当の死の恐怖なんて想像もつかなくてそれを作り出すのは難しいね。

本物の殺人者が殺人者の役をやったら当時の快感が蘇って芝居中に人を殺しかねないし、殺されかけた人が殺される役をやったら気が狂うね。
殺人者の心理、わからない。優しい人でもやってしまう、それは使命感からか?
現実もそうだけど物語の世界でも殺人はある。それはリアルに役者が演じるよりもより演じられている気がする。
人を刺すと血が出るよ、人を殺すのは手間がかかるし捕まったら人生終わり。どんな良い人でも一瞬で見られ方が変わってしまう、誰だってやらないとは限らないそれが殺人。人が居る限り、心が思えば、でもそれは異様に重く分厚い扉。でも頭がいってしまえば薄くなる。
だから自分は絶対殺人はやらないだろうなんて思わない、ニュースで殺人犯を異様な目で見ようとも思わない。
正常と異常の違いってなんだ?その時点で区別してる。異常な考え非常識で馬鹿らしい事を当たり前の様に考えなきゃ殺人者の気持ちにはなれないかもね。
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