白いエクソシスト

□白いエクソシスト―任務―
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地下水道を通る時に知ったが、ラビとブックマンは知り合いだったらしい。聞いてみれば、ラビとブックマンは師弟関係で、”ブックマン”とは裏歴史を記録するものだそうだ。

「にしても運が良かったさー。じじぃもオレもイノセンスの適合者だったんだから」
「それは逆に運が悪いともいえますね」

ラビは”どういうことさ?”と聞いてきたが、アレンは無視した。
そして、たぶんラビは無視されたのが結構ショックだったのだろう。
急にアレンに寄りかかってきた。

「・・・なんかアレンってつめたいさー」
「そうですか?」

アレンにはそういう自覚は無かったので少し驚いて、ラビから逃げながらも聞き返した。

「そうさ!今の行動が何よりの証拠さ!」
「そういわれても寄りかかってこられれば逃げて当然です」
「それは友情という形で受け止めてくれさぁ!」
「えぇ・・・」
「えぇーって;」

横で見てたリマはクスクス笑っていた。

「そういやアレンたちはなんでエクソシストになったんさ?」

いつの間に立ち直ったのかラビは普通に聞いてきた。

「・・・アクマに殺されたんです。私の両親は」

リマから口を開いた。
それは事実を一部含ませた、アレンたちが前に用意しておいた作り話だった。

「いい人でしたよ。義父がなくなって、一人になった僕に良くしてくれたんです」
「そっか・・・」

ラビは、今更ながら聞かなかったほうが良かったかなという表情をしていた。
―まぁ、そんなことは関係ないんだけど。

「ここの教団は、エクソシストなら年齢は問わないんですよね。
おかげで少し助かりました。
・・・そういえば死人のエクソシストもいましたね」
「・・・イノセンスって死人にも適合するんさ?」

アレンはとあるエクソシストを思い出していた。
そのエクソシストはどちらかと言えば人と呼ぶよりは武器と呼んだほうが近い気もした。

「・・・イノセンスといえば、ラビのイノセンスってどういうのですか?」
「名前はあんま気にいってないんけど・・・ほい、これ」

ラビはいきなり大きな槌を出したので船が槌の重さでゆらゆら揺れてリマは吃驚した。

「馬鹿者!こんなところ発動するんじゃないわい!」
「わりぃわりぃ。・・・そういやパンダのイノセンスは針だったよな」
「誰がパンダだ!」

ラビはブックマンからチョップを思いっきり食らった。
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