白いエクソシスト

□白いエクソシスト―ブローカー―
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本通りは賑わっていたが、一度路地に入れば闇と静けさが辺りを支配した。
途中で見かけたホームレスはアクマだったが、アレンは無視した。
エクソシストのコートさえ着ていなければ、アレンはエクソシストではないのだ。

目的地はいかにも怪しげな感じだった。

「・・・いらっしゃいませ・・・」

アレンが中に入ると、金歯がついたいかにも怪しげな男が出迎えた。

「坊っちゃんも死んだ人を生き返らせることが出来るといううちの店の噂をお聞きに?えぇ、もちろんですともなぜなら・・・」
「前にもお会いしたのですが、覚えていませんか?」

アレンは、男の独り言と化した話を笑顔で中断させた。
男ははてとしばらく考え込んでいたが、すぐに青ざめた表情になった。

「・・・あ、あなたはあの時、は、伯爵様のとなりにいた・・・!?」
「思い出しました?」

男は伯爵の知り合いだと知るやいなや慌てて言った。

「さ、先ほどはとんだご無礼を!も、申し訳ございません・・・!」
「大丈夫ですよ。会ったのは1年以上も前ですから忘れていて当然です」
「き、今日はどのような用事で来られたのですか・・・?」

早く、アレンに帰って欲しいと思っていることは一目瞭然だった。
なにしろ、千年伯爵自体会って嬉しいものではないからだ。
―でも、せっかく来たのになぁ

「・・・そうですね。出来れば最近の仕事の話でも聞きたいです」
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