短編用

□百物語
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私は冬海 玲奈



この春に菊野川小学校を卒業して中学に入学をしてからのはじめての夏休みにこんなハガキが家に届いた。



****************

みなさん小学校を卒業されてかいかがお過ごしでしょうか?



急なお話ですが菊野川小学校 6年2組の同窓会兼百物語を開催したいと思います。



よろしければみなさんに参加してもらえたら嬉しいです。



日時:○○年8月10日 15時


場所:菊野川小学校 3階 6年2組の教室


幹事:レイナ



参加しますか?  はい ・ いいえ



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テゥルルル…テゥルルル…



…ピッ!…




『もしもーし千沙(ちさ)?どーしたの』




―玲奈〜同窓会のはがき来た〜?―




電話の相手は同じ6年2組で友達の梅宮 千沙(ウメミヤ チサ)だった。




『あ、うん、今そのハガキを見てたところ』




―もちろん行くでしょ〜?―




『もちろん、私立の中学に行っちゃった子にも会えそうだし行こうと思ってるよ』




私は電話をしながらたわいない会話をしながらハガキの“参加しますか?”と言う所の“はい”に○を書いて机に置くとベッドに座ってその日になんの服を着ていくや一緒に行く約束を取り付けた。




―ういじゃ、また当日ね〜―




『うん、じゃあね千沙』




…ピッ…




『ん〜…楽しみだな!さてと今日は少し早く寝ちゃお』




机に置いたハガキを見てカレンダーに同窓会15時と書き電気を消してベッドに入り眠りについた。




だが眠りについた私は気付くことがなかった




明かりが消えた部屋のなか、机の上に置いておいたハガキがすぅっと消えたことに…






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