短編用

□百物語
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あれから1週間後 8月10日 14時40分




「玲奈―!おまたせ〜今沙奈恵(サナエ)と偶然会ったから一緒に行こう!」




「玲奈お久〜」




『久しぶり沙奈恵もうすぐ時間だから学校に行こう!』




「「うん!」」




待ち合わせの場所は小学校のすぐ近くにある公園だったので3人でワイワイ話しながら学校に向かった。




「「『久しぶり〜〜〜〜!』」」




「久しぶり!」




「なになに玲奈どーしたのなんか綺麗になったね〜恋でもした?」




『なに言ってるのよ〜お世辞言っても何もでないけど?』




教室に行けば数か月合わなかっただけなのに少し大きくなったみたいに感じた。




「おっす!卒業してから数か月なのになんかなつかしーな!」




私たちの後から来て言ったの浮原 和樹(ウキハラ カズキ)だった。




「千春ちゃん和樹君だよ、声かけないの?」




「…もう、中学別だし関係ないよ、それよりさぁ…誰なわけ?卒業して半年足らず同窓会がてらに“百物語”なんて企画したのさぁ…」




後ろから聞こえてきた声に私は少し嫌な気分になった。




彼女は菊野 千春(キクノ チハル)ある意味女ボスみたいな子で正直私はあの子があまり好きではない、なにかしら親にブランド品を買ってもらったとか自慢話ばかりしている子だから気も合わない。




【はーい!そ・れ・は〜6年2組同窓会幹事のレイナちゃんでーす!】




レイナちゃん?ぱっちりとした目に腰まである長い髪の可愛い子…こんな子いたっけ?なんだろうこの違和感?




【今日は集まってくれてありがとー!鳴海厚子先生も入れて33人!欠席なしなんてみんなヒマね〜〜〜!】




私はその時違和感に疑問を持ちつつも顔には出さずにいたが、和樹はどこか私と似たような感じでレイナちゃんを見ているのが分かった。




【じゃ、さっそく“百物語”の説明を!まず教室を暗くして全員にローソクに火を点けます、あ、今回は1人3本でね!そして ひとつずつ順番に怖い話をする度1本ずつ火を消していく…】




私は昔母から聞かされていた話を4つ教えてもらってきた、その中の1つは正直なにか嫌な感じがしている。




【最後の100話目の話を終えて…100本目のローソクが消された時…本物の幽霊が現れるんだって!】





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